2015年3月27日金曜日

文章を書くことを仕事とする以上、

世にいるコピーライターの中では、
僕はインタビュー取材に行くことが
多いほうだと思う。

誰かに話を聞いて、
その人の仕事や暮らしについて
書かせてもらう。

インタビュー対象は名前が出ることが多いけど、
僕の名前は出ないことのほうが多い。あくまで裏方。
だからこそ、自分で決めている作法もある。

仕事をしていて、子どもがいる、女性。
「子育てのかたわら、仕事を続けている」とか、
「仕事と子育ての両立に励んでいる」とか、安易に書かない。
子どもがいる男性に同様の表現はしないから。

僕ごときの文章が世の中をひっくり返すことはないけれど、
小さな影響は生んでいる。嫌でも生んでいる。無意識でも無自覚でも生んでいる。
言葉や文章はやがて脳に染み付いて、やがて思考を引っ張っていくのだ。
文章を書く仕事をする人間として、
それが不特定多数の目に触れる機会がよくある人間として、
そのことはわきまえていたい。

でも、子どもがいて、仕事をすることが、
どれだけ大変で悩ましいかもよく知っている。
それを軽く扱いたくもない。だから表現の細部にまで気を使う。

文が纏う雰囲気を、空白にも見える行間を、見張りながら書く。
 
 

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